今回は、カレーの作り方に触れてみたい。

と言っても、本当にカレーを作るわけじゃなく、「仕事という名のカレー」をどう調理するかを考えていこうと思う。

仕事という名のカレー

冒頭からいきなり「は?」と思った人もいるかもしれない。

実は僕自身もそうだった。

思い起こせば15年前。経営企画部にいた時、上司にこんなことを聞かれたのです。

上司に聞かれた質問

上司「おうつまくん、美味しいカレーを作るにはどうしたらいいと思う?」

僕「は?」

上司「美味しいカレーを作るというテーマを要素分解してホワイトボードに書いてみて」

僕「???」

状況をよく把握できないながらも、僕はホワイトボードにとりあえず書いたわけです。

僕「ジャガイモとニンジンと肉を切って、煮込んだ後にカレールー入れてさらに煮込む」

上司「全然ダメ」

突然の上司の意味不明な質問に、当時一緒の部署にいた新入社員の女の子と2人で、なんだこりゃ?と首をかしげてしまってたわけです。

もしみなさんならどう答えますか?少し考えてみてください。




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上司の解説
全体像を見ること -ターゲティング-

上司「まずおうつまくんの回答は視野が狭い。もっと全体像を見ないと。」

僕「美味しいカレーの全体像ってなんですか」

上司「まずカレーは誰が食べるの?何人に提供するの?」

僕「えー、そこからですか?」

上司「僕は美味しいカレーを作ってと言ったけど、小さい子供が美味しいと感じるカレーと大人が美味しいと感じるカレーは違うよね。辛さとか。もっと言うと、男性と女性、年齢層によっても違うと思うよ。女性や高齢者だったら肉の脂身が少ない方が美味しいかもしれないし」

僕「!!!」

上司「何かを提供するときにはその提供先のことを考えること。ターゲティングが必要なんだよ」

全体像を見ること -準備-

上司「美味しいカレーためには、材料だけじゃダメ。準備が必要だよね。」

僕「?」

上司「鍋はどのくらいの大きさがいいのか、お皿は何枚用意すればいいのか。そういうところまで気を配らないと、カレー作ったはいいけど食べられないってことにもなりかねないよね」

僕「あー、確かに」

全体像を見ること -雰囲気-

上司「雰囲気も大事だよね」

僕「あ、それは何となく分かるかも」

上司「ものすごく美味しいカレーが小学校の給食みたいなアルミの器で出てきたらどうだろう?」

僕「あー、絶対美味しくないっす」

上司「レトルトカレーを、高級ホテルのレストランで食べたらどうだろう?」

僕「僕単純だから雰囲気だけで美味いっす」

上司「じゃあそれも美味しいカレーには欠かせない要素だね」

僕「!!!」

上司の伝えたかったこと

仕事を始める時に、「カレーを作って」と言われると、カレーそのものの事ばっかり考えてしまう人が多いよね。

しかもそのカレーも「自分が」美味しいと思うカレーを作ろうとしてしまう。

もっと周りを見て、サービスを提供する相手を見て、カレーだけじゃなく準備から提供の仕方までの全体像を見ないと相手を満足させることはできないんだよということ。

そして、それを全部一人でやる必要はなくて、出来る人をアサインしてどう動いてもらうかを考えることが大事なんだよ、と。

うーむ、納得。




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まとめ

このとき僕は25歳。まだ社会人としてスタートし始めた段階で、当時はこの話を分かったのか分かってなかったのかすら怪しいけど、仕事をカレーに例えて「こう考えるんだよ」と教えてくれた内容は今でもちゃんと覚えてる。

あれから15年、僕も後輩に「美味しいカレーの作り方考えて」とか言っててちょっとウケる。

でもこういう「考え方を考える」っていうことを若いうちから訓練できるっていうのは本当に素晴らしいことで、僕の横にいた新入社員の女の子も、そののち劇的な能力の伸びを見せることになるわけです。

僕も人を伸ばせるような人になりたいな。

ちなみにこの上司は他にも色々な話をしてくれていて、僕はその上司の言葉を全てメモして残してます。

僕「この語録、もっといっぱい集めてまとめて本を出しますよー。はっはっは」

上司「おいおい、その時は僕にも何か権利をくれよ(笑)」

こんな話をしていた2002年。

あれから15年経って、電子書籍も普及。もしかしたら本当に実現できるかもって思うと、ちょっと心震えるね。

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